明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

奏デライン

まだ宵の口 頭の奥で響く聞き覚えのない調べ 見ないように進むのは 勇気がないから それでも耳を澄ますのは 人一倍周りが気になるから まだ宵の口 いつもと同じような時間に いつもと同じような人口密度だけ高い場所 未だマイナスなのに 何処か勝ち誇ったり …

救われない朝

朝がくる。 何も変わらない日。 楽しそうな学生達。 優先席を譲らない社会人。 窓から漏れる希望に満ちた顔した光。 何も変わらない。 昨晩、苦悩に歪んだ夜から 何も変わらない。 それでも朝はくる。 先延ばしにしてきたツケを払うときだ。 誰も手を握って…

惨めな日に。

惨めな日にも同じように 陽は昇り 同じ顔して 陽は落ちる 神様なんていない 誰も助けてくれない 所詮他人だし 当たり前だろ それでも 神様はいるって 最後には誰かが助けてくれる筈だって 思っていたんだろ。 惨めな日。 意味のないこの1000日あまり。 繰り…

アルコールコーリング

アルコールを流すと 少しだけ時が止まる。 ほんの数秒。 役にも立たないフレーム数。 僕は解放される。 情け無いほどに積もった 業の数。 生まれてきたことを詫びるばかりで 残された小さな手を引いて どうして旗を振れば良いのか? いつだ。 自分が見えない…

ランディング・ハイ

最良の着地点がどこかなんて 見極められない。 追い込まれた僕に見えるのは なんとなく生地された ほどよく着地しやすそうな場所。 今まさにそこに着地しようと しているんだ。 周り見回しても他にも着地する場所など 見当たらない。 きっとここが最良。 き…

空気になることで

なんとなくここにいて あらゆる雑音に聞き耳を立てながらも 聞こえないふりをして 部屋に漂うように 高原に流れるような 澄んではいない、さわやかではない なんとなく澱んだ空気になる。 重たくのしかかるようでなく 臨機応変に順応するように そんなとこば…