明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

暁に背を向けば。

伸びる影は頼りなく 不安げで。 影落とす心内のように 曇る窓の如く。 暁に背を向けば 眩しいものを見ずに済む ただその背にずっしりと感じる不安 あらゆる感情 そんなものを、ひと時忘れられる。 時代は流れ、 世界は変わる。 その中で失いながら 得るもの…

風吹けば

強い風に目を閉じる。 一瞬。 迷いが消え、先が拓けたと感じる。 錯覚にも似た瞬間に 戸惑う間も無く 目を開けは、 時はいつも顔して回っている。 目も眩む程のキラついた話も 到底信じられない魅力的な未来も 懐疑的な頭で会議的な段取りを得て 当たり前の…

陽に惑うなかれ

浮き沈み繰り返す中。 厚い雲から漏れる光の如く 道が拓けるような感覚。 救われたと心持ち 踊るような心地の中、ふと我に還り 小躍りする我を俯瞰する我を知る。 遠くをみるような それでいて、光消えそうな瞳。 諦めにも似た表情には 悟りさえ感じる。 雨…

拾う者と捨てる物

何処にいても多分同じようなことをする。 繰り返すばかりの崩れ去る日々よ。 明日は必ずくると思い込んではいるが、 明日が来なければと思う日々もあり ただそこにいるだけで なにも出来ず たた息をするだけで 死んだような人たちもいる。 巧みに罠を仕掛け…

繋ぐ線

か細く繋ぐ線は 今にも闇に溶けそうな 今にも水面に触れそうな 風に吹かれ 揺らめくしなやかさと タダでは切れやしない 強情な、ほんの少しの強さを 備え持つ。 明日に迷う人たちと また同じ場所に居合わせる僕は 見えない恐怖に目を閉じる。 ただ他人事のよ…