明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

2016-01-01から1年間の記事一覧

続く世界

一区切り付かないまま 考えられる中で、割と酷い終幕を迎えながらも 数十時間もすれば なんとなくめでたい雰囲気溢れ なんとなくありそうな抱負を抱えて 一区切り付かない前の状態に 戻ってくる。 西暦の1番右の数字が変わったからって 問題の本質は何も解決…

終電+20m

何フレームかの違いなら 気持ち良い尺合わせで、話は終わる。 なんだか気まずいタイミングで 何万フレーム遅れてやってくる なんだろう この感じ。 長い休憩前だから、 なんとか騙されているかのような なんとなく有耶無耶に。 なんとなく曖昧な。 どうせ今…

UP AND DOWN

大概ではあるが、 ある程度登っちまえさえスレバ 後は蛇足で下り落ちる 大概ではあるが、 そんなもん。 だからまずは ある程度を目標にすればいいんじゃないか。 経験上、 ある程度歩めば先は見えちまう。 だから まずは歩いてみることじゃないか。

イリーガル・ルート2345

順路が示す側には、 分かりきった未来。 順路を辿った先には きっと割とましな未来。 それでも外れて行くルート。 大分進んだ先でやっとわかりすぎる イリーガル・ルート。 どうやったってこの道にたどり着く 結局はこの道だけが いわゆる人生。

かき混ぜる

365日走のゴールが見えてきて、 良くないこと なんとかしなきゃならないことを なんとなく ごちゃ混ぜにして なんとなく 終わらせようとしてる。 少し長い週末前に 仕事を先送りにするように。 重たい月曜日がすぐに顔をみせるのに。 暖かい真冬の夜に なん…

向かいのホームから

0が三つ並ぶ。 定刻ならば、あと60sもすれば今日も疲れを乗せた、この日最後の箱がやってくる。 勢いを消さず通り過ぎた鉄の塊に、 伸びすぎた髪を乱しふと見上げた ホームの向こう側。 知らない街に連れて行ってくれる そんな好奇心を想像すれば なんとなく…

立ち止まる

その場から足早に立ち去ると 直ぐに重い足音を引き摺り 軋む車輪が転がり込んだ。 少しだけ、立ち止まり ただ鉄骨が無造作に組まれた天を仰ぎ 大きな溜息をついた いつからか 狭くなるばかりの視界に 広くなるばかりの世界は映りにくくなり 日々すり減らす肉…

コバルトデイズ

蒼い日々は過ぎ もう戻らない。 蒼い日々を持て余した頃 ただ浪費するばかりの僕らは 気付かず失い零す 蒼い日々は過ぎ もう帰らない。 時を巻き戻すように 年を重ねる度に懐かしい顔が並び 懐かしい話ばかりに逃げ込む 何か変わったことに 目を逸らしても …

ctr+s

また昨日は上書きされた。 偉大な何かを残したり 誰かと何かを共有できたわけもなく。 このフォルダにただら1つの ファイルが上書きされていく。 何かの為に作っておいた _oldフォルダはまだ空のまま ただただ 同じような場所を繰り返し通り過ぎる 目に触れ…

空になる。

少しずつ溜めた水が 空になる直前で ふと目が醒める。 誰かが呼び止める声が聞こえる。 微かに。 焦りの中で踠き続けることで わづかに浮上するキッカケを掴むことだって ない訳ではないだろう。 膨大な乱数の中から たった数個の正解を引き当てることなど …

キミノミル

あどけないキミノミル夢を壊さないように。 真夜中に想う。 まだまだやらねばと。 ネジを巻き、日の出を待つ。 まだ朝は来ない。 少しだけ休めばいい。 キミノミル夢を。 守りたい。

鍵穴を。

鍵さえあれば。 叶うと信じてやまない僕らは。 鍵穴を知ることもなく。 鍵さえも見つからない。 誰か(ひと)に尋ねる訳でもなく 身体を起こす訳でもない。 雨を浴びることを毛嫌い 屋根がある道を好んで歩む。 チャンスさえあれば。 全てが変わると信じてや…

奏でることもなく。

朽ちる木々が、あるように。 奏でるものなく。 弾ける弦に心踊る時代は過ぎ去り ただ重たく軋む、歯車を回し続ける。 吊るされた餌はとうに味気なく 地に転がる果実の芯みたい。 先などわからないまま 誰かが実を得る為に 明日も 明後日も ただ重たく軋む、…

捻り巻く

時計の針を捻り巻く。 戻したいのは時でなく なんだというんだろうか。 あの瞬間まで戻れることで 変わるものは今か 結果など重要ではなく 飛び越したい時間こそが 結果を作ったものだ 捻り巻くのは 見たくないもの 変わらないのは 見たくないものたち。 わ…

つまりその。

何があるんだろうか。 逆向きに座り、生温かい風を感じながら 遅すぎた線引きに目を眩ました。 つまりその。 何処なんだろうか。 皆が歩きたがるその先にある場所は。 貨物列車が過ぎる度に 切り裂くように 空間を削ぎ落とすように 冬は浸迫る。 つまりその…

ゆらりと。

今日も四角い箱に揺られ。 なんとなく、やり過ごした今日が。 ゆらりと 明日に溶けこんでいく。 同じことばかり繰り返す。 呆れ顔の俺が、俯瞰で俺を見下ろしている。 ゆらりと 明日はきっとやってきて また少しだけ期待する。 いつか訪れる筈の幸運に。 そ…

34分。

今日が上書きされるまで34分。 金曜だから? いつもより人が多い箱には 平日の疲れを引きずる者と いっときの開放感を先取る者と。 何にせよ、 あと数十時間。 生き返ることを許される。 四角い箱の四角い窓から流れる黒に 白や黄色の光。 そこにあるのは無…

秋立ちぬ。

日々繰り返すように 積まれたタスクをこなしながら 漏れそうな水を仲間とすくうのに必死で 見ないふりをしている事柄から 今日も逃げ切った。 日々変わらぬように 真夜中の道路には嘘や 罠や善意や悩みが転がっている。 逃げ切った昨日は すぐに背中に張り付…

遠くへ。

このまま揺られ続けても 紙に書かれた端っこに辿り着くだけなんだろう。 その先にまた、端から端までの紙があるだけで、きっとなんにも変わらないんだろう。 昨日から明日を乗り越した。 消化できない気持ちを抱えたままで なんとなく。 明日もカレンダーの…

静流夜

雨シズル夜に想うことは 馬鹿馬鹿しくも後悔に満ちて、雨粒が汚れた面を流して行く。 だが、それで何が許されりだろうか。 無駄に重ねた月日が 疎らに巣食う悪夢を肥やして行く。 8分後にリセットされる今日を 俺は消化しきれているんだろうか。 消化不良の…

惰性の推進力。

また金曜までなんとか越えた。 疲れを乗せた四角い鉄に揺られ48時間あまりの休息を得る。 推進力は衰え ただ勢いで転がる。 明日は何処にある?

錆びつけば

心は飛び跳ねる。 心は滑り落ちる。 月曜から金曜まで、まるで囚人のように。 心は絡まる鎖に支配される。 明日の見える場所で 明日を拒否するがごとく震える闇に僕はただ流れては失うものを流し込む。 明日は、少しだけまともだど。 思えば明日はまるで桃の…

護るひとたち

護るものがあるなら、地に足をつければいい。 木に登り 外敵にはまぐわない場所から あたかも「君の為」面。 そんなやつらばかりの、場所でしか 今は生きる術もなく ただ爪を研ぐ日々。 風が吹けば流されてしまいそう。 弱い自分が醜い。 明日はそこまで来て…

クソみたいな小さな世界。

朝起きる。 痺れのある右手を握りしめて深い溜息をつく。 不快な火曜日。 いつもと同じ道を転がり いつもと同じ箱に揺られ いつものように流れ出る。 この街に大概の時間を蝕まれ 費やす。 くだらない代償をうるために。 クソみたいな社会。 クソみたいな人…