明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

鍵穴を。

鍵さえあれば。

叶うと信じてやまない僕らは。

 

鍵穴を知ることもなく。

鍵さえも見つからない。

 

誰か(ひと)に尋ねる訳でもなく

身体を起こす訳でもない。

雨を浴びることを毛嫌い

屋根がある道を好んで歩む。

 

チャンスさえあれば。

全てが変わると信じてやまない僕らは。

 

その身朽ち果てるまで

微動だにしない捨て駒以下なんだ。

 

探せ。

鍵穴を。