明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

救われない朝

朝がくる。

何も変わらない日。

楽しそうな学生達。

優先席を譲らない社会人。

窓から漏れる希望に満ちた顔した光。

 

何も変わらない。

昨晩、苦悩に歪んだ夜から

何も変わらない。

 

それでも朝はくる。

 

先延ばしにしてきたツケを払うときだ。

誰も手を握ってくれはしない。

手を差し伸べる振りはしても

誰も手を強く握りしめてくれはしない。

 

自分を救ってくれるのは

自分だけ。

 

救われない自分がいるのは

自分が足りないからだ。

自分が至らないからだ。

 

先のない道。

朝になればまた明日がくる。

また救われない朝がくる。