白昼迷路
たくさんの人がいる。
春の陽気、世間的にはホリデーだ。
桃色が風に舞い、新たな息吹を感じる。
笑顔が溢れる。
皆楽しそうだ。
希望に満ち溢れてるようだ。
そんな風に全てが映る。
僕の目にはそう映る。
幸せなことだってある。
嬉しいこともある。
希望に溢れて前を向くことも。
でも希望や幸せが大きいと
それだけ大きなダメージを喰らう。
怖いんだ。
ずっと思う。あの時、ああしたら。
あの時、こうしなければ。
そんな事を繰り返しながら、結局はネガディブの淵に堕ち込んでいく。
こんなにも希望が溢れている朝に
僕は白昼迷路を往く。
出口なんてあるんだろうか?
それさえも知らないままに。
ただ不安を両手に抱えたまま。
僕は白昼迷路を往く。