明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

行き止まる

上がったり、下がったりを繰り返して

確実に落ちていく。

近くで見れば大したことないような。

遠くでみれば坂道を転げているだけさ。

 

夜がカーテンを引くと、空気が澄んでいく。

首筋を冷たい風が指すとまた明日が近くまで来ていることを思い知る。

 

朝になれば、重たい足を引きずりながら

先のない未来を演じるだけの無駄な時間を浪費する。

 

なんとなく後回しにしてきた。

ツケ払いで済むと思っていた人生の中に

後悔しか残らない。

 

もっと正しく生きていれば良かった?! 

もっと明日を直視すれば良かった?!

明日が来なければここで終わる。

明日を迎えなければ、これで終われる。

 

路につけた足跡は何の意味もなく

振り返っても誰もいない。

 

行き止まることを理解した。

生き止まることを許可した。