明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

風吹けば

強い風に目を閉じる。

 

一瞬。

 

迷いが消え、先が拓けたと感じる。

錯覚にも似た瞬間に

戸惑う間も無く

 

目を開けは、

時はいつも顔して回っている。

 

目も眩む程のキラついた話も

到底信じられない魅力的な未来も

懐疑的な頭で会議的な段取りを得て

当たり前のように却下する。

 

余りある保険にまみれながらしか

玉手箱は開けられない。

 

何処か遠くで、ひっそりと

岩陰に隠れながら

強い風に吹かれて転ぶ

 

他人を見てる。

 

そうして、明日も過ごすんだ。