明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

向かいのホームから

0が三つ並ぶ。

定刻ならば、あと60sもすれば今日も疲れを乗せた、この日最後の箱がやってくる。

 

勢いを消さず通り過ぎた鉄の塊に、

伸びすぎた髪を乱しふと見上げた

ホームの向こう側。

 

知らない街に連れて行ってくれる

そんな好奇心を想像すれば

なんとなく少し楽しくて、

なんだか明日がすぐそこに来ていても

今日なら受け流せる気がするんだ。

 

意味がないようで、すべてに伏線があるならばいつかこの日も報われる。

 

今日ばかりは

そう思って明日もまたこの時間に。