2016-12-13 向かいのホームから 0が三つ並ぶ。 定刻ならば、あと60sもすれば今日も疲れを乗せた、この日最後の箱がやってくる。 勢いを消さず通り過ぎた鉄の塊に、 伸びすぎた髪を乱しふと見上げた ホームの向こう側。 知らない街に連れて行ってくれる そんな好奇心を想像すれば なんとなく少し楽しくて、 なんだか明日がすぐそこに来ていても 今日なら受け流せる気がするんだ。 意味がないようで、すべてに伏線があるならばいつかこの日も報われる。 今日ばかりは そう思って明日もまたこの時間に。