明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

空になる。

少しずつ溜めた水が

空になる直前で

 

ふと目が醒める。

 

誰かが呼び止める声が聞こえる。

微かに。

焦りの中で踠き続けることで

わづかに浮上するキッカケを掴むことだって

 

ない訳ではないだろう。

 

膨大な乱数の中から

たった数個の正解を引き当てることなど

明らかな諦めの目が答える。

 

それでも、引くしかない

選ぶことなど出来ない僕らは

長い時間をかけて

 

少しずつ溜めた水が
こぼれ落ちる直前で

 

ふと目が醒める。

 

誰もいない

真っ青な場所で。