2016-12-05 空になる。 少しずつ溜めた水が 空になる直前で ふと目が醒める。 誰かが呼び止める声が聞こえる。 微かに。 焦りの中で踠き続けることで わづかに浮上するキッカケを掴むことだって ない訳ではないだろう。 膨大な乱数の中から たった数個の正解を引き当てることなど 明らかな諦めの目が答える。 それでも、引くしかない 選ぶことなど出来ない僕らは 長い時間をかけて 少しずつ溜めた水がこぼれ落ちる直前で ふと目が醒める。 誰もいない 真っ青な場所で。