明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

奏でることもなく。

朽ちる木々が、あるように。

 

奏でるものなく。

弾ける弦に心踊る時代は過ぎ去り

 

ただ重たく軋む、歯車を回し続ける。

 

吊るされた餌はとうに味気なく

地に転がる果実の芯みたい。

 

先などわからないまま

誰かが実を得る為に

 

明日も

明後日も

 

ただ重たく軋む、歯車を回し続ける。