明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

34分。

今日が上書きされるまで34分。

 

金曜だから?

いつもより人が多い箱には

平日の疲れを引きずる者と

いっときの開放感を先取る者と。

 

何にせよ、

あと数十時間。

 

生き返ることを許される。

 

四角い箱の四角い窓から流れる黒に

白や黄色の光。

そこにあるのは無機質な光ではあるけれど

 

どうしてだろう。

 

少しだけ優しく感じる。

 

束の間の時間が

そう見せているのだろう。