明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

秋立ちぬ。

日々繰り返すように

積まれたタスクをこなしながら

漏れそうな水を仲間とすくうのに必死で

見ないふりをしている事柄から

 

今日も逃げ切った。

 

日々変わらぬように

真夜中の道路には嘘や

罠や善意や悩みが転がっている。

 

逃げ切った昨日は

すぐに背中に張り付いて

無表情な朝を連れてくる。

 

あと何時間

誤魔化しの自由がある?

 

またすぐに

繰り返す。

 

秋立ちぬ真夜中に

死んだ目で季節を閉じる。