クソみたいな小さな世界。
朝起きる。
痺れのある右手を握りしめて深い溜息をつく。
不快な火曜日。
いつもと同じ道を転がり
いつもと同じ箱に揺られ
いつものように流れ出る。
この街に大概の時間を蝕まれ
費やす。
くだらない代償をうるために。
クソみたいな社会。
クソみたいな人達。
今はこの場所で、負けたふりをする。
釘まみれのバットを隠し持ち、その時を待つ。
刻む時に流されるままに、ただこの場所で生きる為に今は存在している。
遠くにあるはずの光を、期待しながら。
存在している。
このクソみたいな社会で。