明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

白昼迷路

たくさんの人がいる。

春の陽気、世間的にはホリデーだ。

桃色が風に舞い、新たな息吹を感じる。

 

笑顔が溢れる。

皆楽しそうだ。

希望に満ち溢れてるようだ。

 

そんな風に全てが映る。

僕の目にはそう映る。

 

幸せなことだってある。

嬉しいこともある。

希望に溢れて前を向くことも。

 

でも希望や幸せが大きいと

それだけ大きなダメージを喰らう。

 

怖いんだ。

 

ずっと思う。あの時、ああしたら。

あの時、こうしなければ。

そんな事を繰り返しながら、結局はネガディブの淵に堕ち込んでいく。

 

こんなにも希望が溢れている朝に

僕は白昼迷路を往く。

 

出口なんてあるんだろうか?

それさえも知らないままに。

ただ不安を両手に抱えたまま。

  

僕は白昼迷路を往く。

 

闇夜行

闇を行く

誰もいない夜を行く。

風を纏い

朝を恐れずに。

 

闇夜行く。

孤独を孤高と履き違え

身軽であることが武器となる。

 

明日を有耶無耶にすれば

なんとか朝になる。

見たくないものから目をそらしながら

ひたすらに突き進む。

 

逃げて逃げて逃げて行く。

 

誰の目にも付かぬよう

闇を行く。

 

だから、大切なものにも気づかない。

だから、闇夜行く。

行き止まる

上がったり、下がったりを繰り返して

確実に落ちていく。

近くで見れば大したことないような。

遠くでみれば坂道を転げているだけさ。

 

夜がカーテンを引くと、空気が澄んでいく。

首筋を冷たい風が指すとまた明日が近くまで来ていることを思い知る。

 

朝になれば、重たい足を引きずりながら

先のない未来を演じるだけの無駄な時間を浪費する。

 

なんとなく後回しにしてきた。

ツケ払いで済むと思っていた人生の中に

後悔しか残らない。

 

もっと正しく生きていれば良かった?! 

もっと明日を直視すれば良かった?!

明日が来なければここで終わる。

明日を迎えなければ、これで終われる。

 

路につけた足跡は何の意味もなく

振り返っても誰もいない。

 

行き止まることを理解した。

生き止まることを許可した。

 

少しプラス、大きくマイナス。

少しの幸せを貰ったことを

脳は覚えている。

ほんの少しの幸せを貰っただけのことを

バチバチと覚えているんだ。

 

少しプラス。

 

でもすぐに大きくマイナスな出来事が起こってただただ何も残らない。

空っぽの手のひらに、空っぽのココロ。

虚無感に激しく襲われて

自分という存在価値を見出せない。

 

誰にも必要とされず

 置き去りにされた。

 

希望なんてない。

ただただその場凌ぎの旅を続けるしかない。

 

わかっているんだ。

あの時、ああしていたら良かったって。

わかっているんだ。

何度も手を差し伸べてくれた人を裏切っているって。

 

情けない大人になった。

大きなマイナスを、小さなプラスで誤魔化してきた。

 

笑えない夜が来た。 

明日などない、明日などなければ、全部チャラになるのに。

 

 

everything's bad

全てが悪い方へ

悪い方へ

ただ進むんだ。

 

僕を蝕む病は

僕を許してはくれない。

 

ずっと前から僕を虜にしている。 

何もかも

繋がるんだ。

少しの幸せも、大きな苦しみも

みんな出口は一緒。

 

色や形が違うだけ

僕らが観る夢や空と同じなんだ。

 

大事なものが崩れて行く。

どうせ壊れて行く。

どうせ無くなって行く。

 

何もかも。

悪くなる。

 

絞り出す

腹の奥に根付いたどうしようもない悪意や弱音を絞り出して流してしまいたい。

 

窓からは春の柔らかな光。

相反する関係がただた僕を苦しめる。

 

誰かがくれた乗船チケットは

有効期間が書いてない。

伸るか反るか。

結果なんてどうせ決まってる。

いつもそうさ出来レースさ。

 

期待すれば馬鹿をみる。

それでも掴む藁を。

 

希望があれば

明日があれば

 また期待してしまう。

 

悲しい僕ら。