明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

見えないロード

道は見えない

ただ暗闇に躊躇したり

勇み足したり

踏み違い道を失いながら

道なりのような人生を行く

 

正解も間違いも

同じような顔して

ただもっともらしい道を成す

 

誰かに助けを求めたり

師に言葉を授かっても

結果は自分で作るしかない

 

どう足掻いても

未来を知ることは出来ず

結果論だけで、後悔したり得意顔したりする

 

何も見えない道を往く

 

往くしかないと

今は強く思うが

正解かはわからない

不透明度

中間に漂う気泡のような

曖昧な不透明度で

進行している

 

灯る火は

あとどれだけ燃え続けるのか

ふっと明日、いやこの瞬間に

極弱い風に吹かれて消えるやもしれない

か細い灯火

 

誰しもが

希望と期待を日々抱き明日を待つ

透かし見れば 

安いっぽくみえる明日でさえ

180度変わって見える何か

 

それを待っている

 

それを探してる

 

明日の中に

未来の中に

 

蓄積り逝くモノ

兎に角イラつく

突き抜ける価値もなく

無駄にする意味もない

 

意図はあるが

価値はない

 

若気の至りもなく

過ぎゆく日々に憤るばかり

 

抜け落ちたがさつきに

イラつくばかりの自分自身

明日も明後日も何も変わらない

昨日だって一昨日だって

 

同じだったろう?

 

振り返る度に

失ったものを知る

まざまざと見せつけられる

悲しいばかりの結末を

 

ただ重ねるウソや見栄を

摘み上げることで、薄っぺらい

玉座に座る王様に

 

気付けばなっていたんだろ

或る夜に。

見限られた野良猫が、虚しく爪を研ぐ。

反抗かう機会などあれど

見せぬままのか弱い爪を。

 

過ぎさることで、乗り切ろうとする度に

積もるばかりの苛立ちと憂鬱に

いつか鉢合わせるのもわかりつつ

 

今はまだその時ではないと

繰り返す言葉に魂などない。

 

或る夜に

思い出すばかり。

栄光の日と

最悪の日を。

 

そのどちらでもなく

そのどちらもない

 

今は過ぎ去るばかりで

形さえ絵描けない。

 

右手にもったブラシには

絵空事を描くキャンバスがない。

 

或る夜に。

猫が居た。

道標

別れている道は

平坦な道などなく

右手にも

左手にも余るばかりの険しい荊

 

その中にわづかに漏れる光に

群がるように

気づけば救いを探していた

 

その先に見える光が

なんなのか?

わかるわけもない僕らは

 

今はその光が

道標に見える。

 

後悔をし続けるのが人生ならば

また一つ後悔が増えるくらい

なんとでもないだろう。

 

そう

言い聞かせれば

その道を行く

立派な理由になるだろう

 

 

ダンスインザミラー

鏡のように映し出す

裏と表が、違うように

 

まるで鏡のように映るのは

虚い易い日々といっぱいいっぱいの心。

 

窓際に飲み捨てられた

発泡酒の空き缶みたいに

不快で情けなく

阿呆らしい

 

鏡の上で、踊る僕たちは

また明日も靴を磨くのだろう