明日の手前少し前。

今日の終わりと明日への片道切符。吐き出される虚無感。

リセット+

髪を切る。

30センチの黒い塊が落ちていく。

 

背負っていた

黒い塊が心を軽くするがように

フロアに漂う。

 

新しい世界に見えるほど

リセット。

 

一瞬の煌きが

また心を支えてくれることを

ただ想う。

 

背負っていたのは

くだらないプライドと

年輪に贖う馬鹿馬鹿しさ。

 

ドアを開ければ

その、階段降りたら

リセット。

 

また明日は新しい日々。

絶え耐え

つまらないことに腹を立て

つまらない人に指を指す

くだらない場所で

時を削りあまりにもわづかな

対価を頂こう

 

何処かにあった

ターニングポイントに

立看板してくれ

 

いつかあった

道導に

灯をともしておくれ

 

息、絶え耐えに

日々やり過ごす

身も絶え耐えに

明日を待つ

 

 

千切れた果てに

まだ浅い夜

慣れない間合いに戸惑う今日と明日の狭間

5日前には予測できない今日を

千切れた紙に書き残す

 

やうに黒い幕につつまれて

また四角い鉄の塊はゆっくりと軋みを残し

周り出す

 

何処までも行ける筈もなく

それなりの代価を払って進む術のみ残し

周り出す

 

まだ浅い夜

 

聞きなれない音に

耳をそばだて行くよ

 

どうせ

明日だってやってくる

喉つく槍

新しい年になり、なんとなく

徐々に加速する歯車。

休み過ぎた体を引きづりながら

嫌な音が響く街。

 

春まで後幾ばくか。

喉つく槍がトドメを刺す前に

光が見える場所に

たどり着けるのだろうか。

数えればキリがない

クソみたいな日々。

 

後悔を撒き散らしながら行く。

 

振り返る度、立ち止まる度に

 また見つける

 

クソみたいな日々。

 

何が出来る?

何をした?

 

ただわずかに佇む、良心の呵責。

 

責める日々は直ぐに終わり

また続く

クソみたいな日々。

 

明日になればまた歩みだす

昨日を忘れた人達の溢れかえる街へ。

 

吹き溜まる苛立ちと、一縷の期待にだけすがりつく弱者が集まる場所へ。

 

数えればキリがない

真っ暗な夜を越えてゆこう。

 

どうせ宛などないのだから。

見えないスペース

居場所を探す前に

何かを成し遂げようと動け

 

知らぬ間に居場所などできる。

知らぬ間に夜が明ける。

 

見ようせず

閉じこもり

知ろうとせず

殻に込む

 

先ず動け

そこに見えないスペースがある筈